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> 西浦 明倫
(最終更新日 : 2026-06-01 11:01:17)
ニシウラ アキトモ
西浦 明倫
所属
大分大学 教育マネジメント機構 教学マネジメント室
職種
講師
研究紹介
研究内容
アピールポイント
研究関連画像
研究内容
■探究的な学びにおける問題解決過程の可視化-「PS分析」の確立と高大接続への展開—
学習者が問題を「自分ごと」として捉え、内発的な意志をもって取り組む姿勢は、探究的な学びを深める重要な要素とされている。しかしながら、その問題解決の過程を客観的に捉えるための分析手法は十分に確立されていない。こうした問題意識から、独自の分析手法「PS(Problem Solving)分析」の確立に取り組んでいる。
本手法は、学習者の逐語記録から「問題(P)」「解決策(S)」「経験(E)」に相当する発話を抽出し、その関係性を「発言構造図」として可視化するものである。この「発言構造図」の分析から、問題解決過程における学習者の思考には三つの型が見出された。第一に、問題(P)から解決策(S)が導出され、その解決策を実現するための新たな問題(P)が連続的に生じる「連鎖」、第二に、一つの問題(P)に対して複数の解決策(S)が並列的に導出される「分岐」、第三に、複数の問題(P)に対して一つの解決策(S)が統合的に導出される「合流」である。本手法を用いることで、学習者が問題を「自分ごと」として捉える「切実性」が思考の「連鎖」を駆動するプロセスを客観的に把握することが可能になると考えている。
現在は、AIを用いた自動解析システムの開発も進めており、探究的な学びを軸とした高校・大学間の学びの接続(高大接続)への展開を視野に入れている。
■内部質保証における教職学協働の構築と共創型SDの実践研究
大学の教育改善における内部質保証は、制度的な枠組みを活かしながら、現場から積み上げる形で、教員・職員・学生の三者が協働的に担うことでより効果的に機能すると考える。本研究は、「教職学協働による当事者型内部質保証」の構築プロセスを体系的に分析し、日本の大学組織における実践モデルの確立を目指すものである。併せて、現場の実践を省察しながら推進する「共創型SD」の実践にも取り組んでいる。
こうした研究の基盤となるのは、大学職員として新学部の設置申請・入試広報・教学マネジメント・全学的な教学改革に携わり、FD・SDの企画・運営・登壇を経験した実務の蓄積である。制度と現場の両面を架橋する「実務と研究の往還」という独自の視点から、大学教育改善の実態と可能性にアプローチする。
アピールポイント
大学職員の実務経験を持つ研究者として、教学に関わる実践と研究を往還しながら、探究的な学びと内部質保証の両面から大学教育の改善を目指しています。「PS分析」の確立も「共創型SD」の実践も、その核心にあるのは当事者意識です。教員・職員・学生それぞれが当事者として学びに関わることで、学びが深まり、大学教育の質が向上すると考えています。学内外を問わず、学習者の学びと高大接続教育のあり方をともに考え、実践していける方との出会いを心待ちにしています。
研究関連画像
図「三つの思考の型」